日刊ユニヴァティーチャーズ

Diary

訓練のいるリラックス (by kazuko)

2019.04.28 Sun 日刊ユニヴァティーチャーズ

kazukoです。
 
「リラックス法は?」と聞かれると、
温泉に入る、ゆっくりお酒を飲む、マッサージを受ける、猫と遊ぶ、・・・
それぞれにさまざまあると思う。
 
温泉入ると、美しい景色と気持ちいいお湯のおかげで、
リラックスしたな〜となる。
 
お酒を飲むと、楽しい雰囲気、香りに味。アルコールのおかげで、
リラックスしてる〜になる。
 
よく考えてみると、これらのリラックスは、
外からの良い刺激の「おかげリラックス」といえる。
 
じゃ、ヨガレッスン時に先生が言う「リラックスして〜」って、どういうこと?
 
スタジオのかたい床、マットの上。なかなかのきついポーズ。
居心地が良いわけでもなく、隣にはあまり知らない人。猫もいない。
 
「どうやってリラックスしていますか?」
 
・・・と先日、レッスン前に生徒さんに聞いてみた。
 
実際、具体的にはどうやってるの?
その間、自分の内側で、何が起こってる?
 
「リラックスと言い聞かせる」、というやり方もあるけど、
リラックスを唱えても、なかなかリラックスにはならない。
無になろうとすると、無にとらわれて無になれない、みたいな。
 
意識は自分でコントロールできない。
 
怒ってる時に、怒らない〜と言われても、怒りはおさまらない。
注射のまえに、リラックスして〜と言われても、怖いし逃げたい。
ド緊張の人に、リラックス、と言い聞かせても、何も聞こえない。。
 
なので、
リラックスを「する」ためには、自らリラックスへ「誘導する」ことが必要となる。
とめどない変化のある瞬間的状況では、外からのおかげ(よい刺激)には頼れない。
 
 
そう、リラックスを「する」のは、簡単じゃない。
 
だからこそ、リラックスには、練習がいる。
 
 
ヨガのレッスンでは、
先生がリラックスを誘導している。
肩の力をぬいて、しっかり吐いて、地面を感じて、目線は遠く・・・うんぬん。
 
その言葉と声にみちびかれ、自らそれらを試していく。
 
自分の好みの誘導が見つかり、慣れてくると、
先生の声がなくても、少しずつ自分で自分を誘導していけるようになる。
 
それには、訓練と経験がいる。
 
羽生くんの試合直前の、数秒でのリラックスからの集中!、みたいなレベルは無理だとしても、
 
いざという時、何が起こるかわからない世の中、自力のリラックスを身につけたい。
 
そもそも、子供の頃から何かにつけて、リラックス、リラックス、と言われ続けてきた割に、
主体的な「リラックスのやり方」を今まで、誰かが、教えてくれたことがあったか? 
 
いや、ない。(私は)
 
となると、日々練習あるのみ。となるよね。。